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「最低生活費は社会維持のインフラ」 [ベーシックインカム]

ベーシックインカム(BI)。

最近、私が思うベーシックインカムの良いところは、
上限、下限などの線を引かないということで
それにまつわる煩雑な事務手続き(申請や許認可)や
線を越える/越えないための様々な小細工に費やされる
無益で膨大なエネルギーが、ぜーんぶ必要ないということ。

下の記事は、
「ベーシックインカム・実現を探る会 BIメールニュースNo.038」(2010.3.13発行)からの転載です。
http://bijp.net/mailnews/article/179
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『最低生活費は社会維持のインフラ』

ベーシックインカム・実現を探る会 主任研究員 古山明男


経済の需給ギャップが言われ、需要創出が言われる。

しかし、経済のもっとも自然で確実な需要は、すべての人々の生活費のはずである。それは、無理した人為的な需要ではない。

生活に困っている人がいる。いっぽうで生産過剰で困っている人がいる。双方をつなぐパイプがあれば、どちらもうまくいく。

お金を、生産と消費をつなげるための道路だと考えるべきである。トラックが走る道路がないと生産物が消費者に届かないように、消費者から生産者に渡すお金がないと、生産者が次の生産をできないのである。

最低生活費は、社会維持のためのインフラストラクチャーなのである。また、すべての人の生きる権利の保障である。ベーシックインカムを出して、すべての人に最低生活費を渡してしまえばいいのである。これは贈与でないといけない。消費者にお金を貸しても返せるはずがない。消費者に貸したら、サラ金である。

でも、お金をただ発行して贈与すると、けっきょくインフレかバブルになる。お金が循環している時に税で回収して、つぎのベーシックインカムの資金にすればよい。所得税タイプでも消費税タイプでも、ベーシックインカムを構築することができる。税率は高くなるが、所得となって戻ってくる金も多くなる。ベーシックインカムは、魔法でもイカサマでもなく、再分配なのである。最低生活費という、もっとも経済効率のよいところに、資金を集中させようということなのである。

すべての人の最低生活費を保障するということだけだったら、低所得者だけに生活補助をするという方法でももちろんよい。しかし、低所得者だけにお金を渡す方法は、労働のインセンティブを損なうという大きな問題がある。

所得が低いほど多くの給付をもらえるなら、働くのはばかばかしくなるのである。無条件で一律に生活費を渡すベーシックインカムなら、働いて収入を得たぶんは、働かない者との差に確実になるのである。

ベーシックインカムを出した場合、大きな社会変動が起こるであろう。それは、労働が「食うためにはやむを得ない」から「やりがい重視」へと転換してくることである。誰もが、最低限食うことには困らなくなるからである。これは、無駄な、意欲のない労働を消滅させ、生産を著しく効率的にするであろう。

<古山明男 氏 プロフィール>

古山教育研究所を主宰
http://www.asahi-net.or.jp/~ru2a-frym/

ブログ「変えよう!日本の学校システム」は多くの支持を受けています。
http://educa.cocolog-nifty.com/blog/

2009年7月12日の当会主催の勉強会で「ベーシック・インカムのある社会」を講演。

講演録
http://bijp.net/transcript/article/91
http://bijp.net/transcript/article/98
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「もっと」 [music]

Mr.Children の「もっと」



「暗い目をしてたって この星のリズムは
君に笑顔を降らすから きっと きっと きっと」
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きょうの空(10.04.20) [空のアルバム]

12:27
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今日から穀雨(こくう)です。

こくう 【穀雨】
〔百穀をうるおす春雨の意〕二十四節気の一。
太陽の黄経が三〇度に達した時をいい、現行の太陽暦で四月二〇日頃。
三月中気。[季]春。(大辞林)
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