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きょうの空(10.07.25) [空のアルバム]

10:11
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「不換紙幣がなぜ信用されるのか(3)」 [ベーシックインカム]

下は、「ベーシックインカム・実現を探る会」の
BIメールニュースNo.057(2010.7.24発行)からの転載です。

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【1】不換紙幣がなぜ信用されるのか(3)
     ベーシックインカム・実現を探る会 主任研究員  古山 明男
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 現代のお金は、返済の約束そのものを流通させているようなものであり、銀行貸 出によっていくらでも作り出すことができる。しかし、返済のアテのない貸出が行 われれば、結局は不良債権となって消滅する。

 現実には、いいかげんな貸出がたくさん行われた。その消滅がはじまると、大連 鎖反応が起こり、大銀行すら倒産して恐慌になる。そこで、債務保証をつけたり、 もっと貸出をしたりして、危機を先延ばしする。それで、日本では90年代以来、 アメリカではリーマン・ショック以来、超低金利政策によって、お金がどんどん生 まれるようにしている。

 しかし、市中にお金はいくらでもあるのに、生活者に生活費が回っていないとい う現象が起こっている。生活に困る層が増えているのに、余ったお金は土地、株式 などのバブルを起こしている。企業への資金供給を増やしても、経済は活性化しな い。

 だったら、生活者に直接お金を渡してしまったほうが、経済が活性化するではな いか。それが、経済面から見たときのベーシック・インカムの論理である。

 しかし、財源が問題である。税金でベーシック・インカムの財源をまかなうこと は可能であるが、所得税でも消費税でも40~50%程度の税率が必要になる。い かなる政権もそんな増税を言い出せば保たないであろう。

 そこで、次のような発想が出てくるのである。

 生産者側に対してお金を作ってもいいなら、健全な経済活動に使われるかぎり、 消費者側にもお金を作ってしまっていいではないか。お金を生産側から入れても、 消費側から入れても、ちゃんと経済活動と結びついて循環するならば同じことであ る。

 しかし、毎年100兆円を超すお金が出されて市中に滞留するなら、じきにバブ ルかインフレを起こす。消滅するメカニズムが必要である。現在のお金も、返済ま たは不良債権の発生という形で、ちゃんと消滅メカニズムがついているのである。
 そこで、このベーシック・インカムのお金は、人から人へと渡る中で、時々に保 有している人が返済することにする。時間が経つごとに、そして使うごとに少しず つ返済する。電子マネーを使えば、技術的にさほど難しいことではない。自動的な 返済であるから、結果的に減価マネーになるのである。現在の日銀券と共存させる。

 減価マネーには、多くの利点がある。とくに、ベーシック・インカムと組み合わ せて生活の不安をなくせば、人間の拝金主義を根底から変えるであろう。

 このような案を、「電子式減価マネー」として発表した。
http://bijp.net/transcript/article/98

 問題点をさらに修正し、わかりやすくした案を用意しているところである。通貨 に関する根本的な議論を期待したい。


<古山明男 氏 プロフィール>
古山教育研究所を主宰
http://www.asahi-net.or.jp/~ru2a-frym/
ブログ「変えよう!日本の学校システム」は多くの支持を受けています。
http://educa.cocolog-nifty.com/blog/

2009年7月12日の当会主催の勉強会で「ベーシック・インカムのある社会」を講演。
講演録
http://bijp.net/transcript/article/91
http://bijp.net/transcript/article/98

ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/
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「帰りたくなったよ」 [music]

いきものがかりの「帰りたくなったよ」


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