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「ベーシックインカムこそ究極の日本改革」 [ベーシックインカム]

BS11動画映像 田中康夫 vs 白崎一裕 対談(ベーシックインカム・実現を探る会)
http://bijp.net/data/article/182


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『ベーシックインカムという英知』 [ベーシックインカム]

下は、「ベーシックインカム・実現を探る会 
BIメールニュースno.046」からの転載記事です。

ベーシックインカム・実現を探る会 http://bijp.net/
『ベーシックインカムという英知』
                                        古山 明男

 それぞれの人間や企業が、自由にそれぞれの利益を追求すれば、自然とうまく行くのだという考え方がある。しかし、個別の利益追求が、全体としての最善になるとは限らない。
 英知が必要である。

 こういう場合を考えていただきたい。
 漁師たちがある湖で魚をとっているとする。ある漁師が大型船と大きな網を導入し、たくさん魚を捕るようになった。他の漁師も競って、大型船を導入する。
 だが、それを続けていれば、やがて魚は取り尽くされ、すべての漁師は破産してしまうのである。個別の漁師はそれぞれの最善の利益を追求している。しかし、全体は破滅する。

 人件費について同じことが言える。
 乱削減すると、全体が破滅するのである。
 科学文明が発達した。人間の代わりに、機械という奴隷たちが、効率よく正確に働く。経営者は、大型工場と近代技術で生産性を上げ、人件費を必要最小限にする。
人間はできるだけ雇わない。企業は競って、雇用を減らす。
 しかし、それを続けていればどうなるか。やがて雇われている人間は減るし払われる労賃はどんどん減る。人々が貧しくなる。人々にモノを買う力がないから、工場も破綻する。
 一企業としては人件費は少ないほどよい。しかし、国の経済全体としては、人件費があまりに少なくなると、全体が破綻してしまうのである。

 もちろんストレートにこのようになるわけではない。高度成長期には問題なかった。次から次へと、新しい職が生まれて、職を求める人たちを吸収していった。国も公共部門で雇用を作りだした。しかし、高度成長が終わって、個々の企業の合理化が進めば、働き口も、労賃の総計も減る。

 そのとき、労働の報酬以外の所得がないと、全体の購買力を保つことができないのである。一つ一つの会社は人件費を減らすことを考えざるを得ないが、一国の経済全体に関しては、人件費を切り詰めたからいいということはない。むしろ、どれだけ生活費に回ったかが、国の豊かさなのである。
 ベーシックインカムが必要になる経済学的理由である。


<古山明男 氏 プロフィール>
古山教育研究所を主宰
http://www.asahi-net.or.jp/~ru2a-frym/
ブログ「変えよう!日本の学校システム」は多くの支持を受けています。
http://educa.cocolog-nifty.com/blog/

2009年7月12日の当会主催の勉強会で「ベーシック・インカムのある社会」を講演。
講演録
http://bijp.net/transcript/article/91
http://bijp.net/transcript/article/98

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「最低生活費は社会維持のインフラ」 [ベーシックインカム]

ベーシックインカム(BI)。

最近、私が思うベーシックインカムの良いところは、
上限、下限などの線を引かないということで
それにまつわる煩雑な事務手続き(申請や許認可)や
線を越える/越えないための様々な小細工に費やされる
無益で膨大なエネルギーが、ぜーんぶ必要ないということ。

下の記事は、
「ベーシックインカム・実現を探る会 BIメールニュースNo.038」(2010.3.13発行)からの転載です。
http://bijp.net/mailnews/article/179
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『最低生活費は社会維持のインフラ』

ベーシックインカム・実現を探る会 主任研究員 古山明男


経済の需給ギャップが言われ、需要創出が言われる。

しかし、経済のもっとも自然で確実な需要は、すべての人々の生活費のはずである。それは、無理した人為的な需要ではない。

生活に困っている人がいる。いっぽうで生産過剰で困っている人がいる。双方をつなぐパイプがあれば、どちらもうまくいく。

お金を、生産と消費をつなげるための道路だと考えるべきである。トラックが走る道路がないと生産物が消費者に届かないように、消費者から生産者に渡すお金がないと、生産者が次の生産をできないのである。

最低生活費は、社会維持のためのインフラストラクチャーなのである。また、すべての人の生きる権利の保障である。ベーシックインカムを出して、すべての人に最低生活費を渡してしまえばいいのである。これは贈与でないといけない。消費者にお金を貸しても返せるはずがない。消費者に貸したら、サラ金である。

でも、お金をただ発行して贈与すると、けっきょくインフレかバブルになる。お金が循環している時に税で回収して、つぎのベーシックインカムの資金にすればよい。所得税タイプでも消費税タイプでも、ベーシックインカムを構築することができる。税率は高くなるが、所得となって戻ってくる金も多くなる。ベーシックインカムは、魔法でもイカサマでもなく、再分配なのである。最低生活費という、もっとも経済効率のよいところに、資金を集中させようということなのである。

すべての人の最低生活費を保障するということだけだったら、低所得者だけに生活補助をするという方法でももちろんよい。しかし、低所得者だけにお金を渡す方法は、労働のインセンティブを損なうという大きな問題がある。

所得が低いほど多くの給付をもらえるなら、働くのはばかばかしくなるのである。無条件で一律に生活費を渡すベーシックインカムなら、働いて収入を得たぶんは、働かない者との差に確実になるのである。

ベーシックインカムを出した場合、大きな社会変動が起こるであろう。それは、労働が「食うためにはやむを得ない」から「やりがい重視」へと転換してくることである。誰もが、最低限食うことには困らなくなるからである。これは、無駄な、意欲のない労働を消滅させ、生産を著しく効率的にするであろう。

<古山明男 氏 プロフィール>

古山教育研究所を主宰
http://www.asahi-net.or.jp/~ru2a-frym/

ブログ「変えよう!日本の学校システム」は多くの支持を受けています。
http://educa.cocolog-nifty.com/blog/

2009年7月12日の当会主催の勉強会で「ベーシック・インカムのある社会」を講演。

講演録
http://bijp.net/transcript/article/91
http://bijp.net/transcript/article/98
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「ベーシックインカムまるわかり」 [ベーシックインカム]

ベーシックインカムの要点が12分でわかる動画が見られます。

12分レクチャー:白崎一裕「ベーシックインカムまるわかり」(ベーシックインカム・実現を探る会)
http://bijp.net/data/article/145

ベーシックインカム(BI)制度
・無条件に支払われる
・個人単位で支払われる(世帯単位ではない)
・労働と所得を切り離す(福祉制度ではない)

・財源は、公共通貨(政府紙幣)の発行が望ましい
・雇用政策から所得政策への転換が必要(←奴隷労働からの脱却)
・doing(何かをなす)から being(そのまま生きる)へ
・民主主義の再定義が必要


「負の所得税」というのを初めて聞きました。
政府の存在意義とは、本来そういうことですよね。
税を徴収して、格差ができないように再分配するという。

現状は、再分配して更に格差が広がるというのだから、
政府がないほうが、まだましということ。
政権が交代した最大の意味は、ここにある。
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